めざせリア充!珍道中。

今は非リアな社会人。リア充への道は険しいけれど、毎日精進。あれこれといった考え、スイーツ、ハロプロ、猫、とにかく雑記ブログ

少女漫画初心者がorangeを読んだ感想

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どうも。ごまんといるです。 最近は漫画にハマっている次第です。

今回はタイトルの通り、少女漫画orangeです。

 

 

高校2年、手紙が届く。差出人は10年後の未来の自分だった。そこには転校生であり、友人になる翔とのやり取りが事細かに書いてあり、どうか助けてあげてほしいと託されていた。いつも一緒にいる女子3人、男子3人。菜穂、貴ちゃん、アズ。須和、萩田くん、そして翔。青春の日々が始まる。翔の未来はどうなるのか。

 

と言ったようなあらすじですかね。アニメ化や実写映画化もされた作品ですが、そこまで興味がなかったのでスルーしていました。

あまり恋愛ものに食指が動かなくて。しかし、映像化されるほどの人気作です。漫画アプリで全巻公開されていたのでなんとなく読んでみることにしました。

少女漫画も、少年漫画もほとんど触れてこなかったので物凄く新鮮でした。 読んだ漫画と言えばドラえもんスラムダンクフルーツバスケットくらい。

 

ただ兄弟に貸されたからなんですけどね。

 

 

 

ここからネタバレがあります。嫌だ、と言う方はブラウザバックを推奨します。何卒よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

orangeの感想

さて、結論としては。まあ面白い。読んだ少女漫画と言うものの基盤が少ないので、いまいち比較はできませんがこんな話もあるなんて意外だな、と思いました。

恋愛と友情、どちらも描きたいのだと思います。高校生や中学生が読むには面白いのかもしれない。しかし、なんとも。確かに面白いし最後まできちんと読めました。

中高生からしたら、ババアが読むなよと言われてしまいそうですが、

ちょっとばかり薄味と思ってしまうのです。

 

 

何故薄いと思ってしまったのか

菜穂に翔は「自分達は似てる」と言うが、内面の描写が浅いような気がする。

最初の方で、菜穂に向かい翔は自分と似てると言ったような台詞を投げ掛けます。物語は菜穂を主軸に進んでいきます。翔を救う上での菜穂の葛藤や、恋愛感情が描かれていきますが翔と似てるところはいまいちわかりません。

自分の気持ちをあまり外に出さないことくらいでしょうか。それ以外はハッキリとは描かれていないと思います。翔の内面描写はほとんど無いから。

心情を吐露するのも数回です。菜穂が悩んだようなことで、翔も悩んだのか。菜穂が喜ぶように、翔も喜んだのか。別に全く同じような感情の回路を持っているのかと言いたいわけでは無いですが、そこまで互いの心理描写がされていないのでいまいち分かりにくい。

 

全体的に、翔の内面に関してはあまり深く掘り下げていません。父親は小さい頃に離ればなれに、高校入学後に母が自ら命を絶ち、祖母の病気で一人になる恐怖を感じた。このあたりはもっと、翔の心情を描写できたんじゃないかなと思うんです。

一応友人たちには話したりしますが、結局その場限り。どうしても、気のおけない友人達という感じはしないのです。

 

 

が、それは狙いだったのかもしれません。

 

今そんな気がしてきました。翔の死を防ぐのが話の目的、だとしたら最後の最後で翔の心がほどけるのが正解なのかもしれません。

少しずつ関係性が変わるのもアリかもしれないけれど、話を盛り上げるための演出としては翔が最後まで距離感を保っているのは正解だったのかも。

(書いているうちに気持ちが変わるのが私の悪い癖)

 

赤ちゃんのように守ってあげる

果たしてそれでいいのか。 翔自身は変わらなくて良いのか、変わろうとしなくて良いのか。死を選んでしまう人を救うには、周りが全部働きかけて、常に励まし、気を配り、 優しく優しく愛情を注ぎ続けるしかないのか。

このあたりが常に引っ掛かっていたんです。

 

中盤で須和にも手紙が届いていると発覚する展開があり、終盤には貴ちゃん、アズ、萩田くんの3人にも手紙が届いているとわかります。

 

翔が死んでしまった未来の5人は、過去の自分達に手紙を出した。つまり、翔を除いて全員が手紙を受け取っていると言うことになります。

 

全員が未来を知っている

 

私は翔に変わって貰えるような働きかけをするのが良いと思うんです。例えば、皆で話す機会を作るとか。翔が打ち明けられる環境を作らないことが不思議で。

5人はいつも良い顔しか見せない、それで本当に仲間同士でいられるのかなと思うんです。遊びにいく、体育祭、学校生活、常に陽の雰囲気だけなんですよね。たとえは悪いですけど一人のみにくいアヒルを白鳥が盛り上げる、みたいな。

 

翔を除いた5人は悩んでる素振りなんて見せないんですよ。高校生なら小さな悩みの一つや二つくらいあるじゃないですか。テストで赤点とるとか、部活で小さな喧嘩をしたとか。太ったとか、肌荒れたとか。そんな小さな悩みを話したりもしない。

常に、翔の弱さだけをさらけ出させてる

 

もっと、それぞれ6人がちょっとでもへこんだこととか、辛かったことを話してみたりすれば良いのに。現実感無いんですよ。いくら仲良し5人でも。

 

そう。現実感がない。

漫画に現実感も何もないだろと言われてしまえばそれまでなんですけど。

 

 

個人的な話で申し訳ないですが、私は未だに集まって遊んだり、旅行にいく学生時代の部活の仲間がいますが、やはり、揉め事や悩み相談はありました。

仕事やめるとか、学生時代は他の友達に避けられてる気がするとか。そう言うのが無い。

 

翔を救えなかったというのが悩みなのは、未来の5人であって、学生としての5人にはそれぞれ何かあったはず。

 

これが薄いと感じる素なんじゃないかなと、思います。 ちょっと学校帰りに寄り道して、皆で下らない話しをするとか。そこで悩み相談するとか。その方が翔の孤独感が和らぐのではないかなと思いました。

 

 

翔の気持ちを考えると辛くなる

翔の気持ちになると結構胸が痛いですよね。罪悪感とか、全部投げ出したいとか。全員が一回は同じ考えに至るのではないかなと思います。

 

逆に客観的にみると一番気になるのは、5人が手紙を持っているという秘密を共有していることで疎外感を感じないか。

翔の無言のコマが結構多くて、いまいち内面が掴めないんです。後半は結構空気感がヒリヒリするくらい。

作者は狙っているのでしょうか。だとしたら漫画家さんってすごい

 

私が思うに、翔以外の5人が妙に団結していて、学校でも6人でいるのに常に意識が自分に集中していたら困惑すると思うんです。

5人は悪気はないのでしょうが翔を救いたい一心で、翔にばかり気を配る。私が翔の立場だったら、何で俺にばっかりそんなに心配するんだろう。俺ってもしかして迷惑かけてるんじゃないだろうか。そう思ってしまいそう。

それこそ、自分が居なくても5人は同じような考えに基づいて行動したり、仲間同士でいられるんだなと思ってしまいそう。

 

後半は翔は死に向かって気持ちが傾いているはず。好意を寄せている菜穂と喧嘩をしてしまったり、弱い自分を嫌悪したり。そして、5人の仲間達と距離をおいてしまう。

このままでは未来の自分達が経験した翔を救えないエンドになってしまう。そんなムードのなか、物語はラストスパートへ。

 

未来を変えなきゃ、翔を助けなきゃ、そんな気持ちばかりが強くて、翔の気持ちを本当の意味で慮り、支えてあげてほしいなと思わされるんです。もどかしいんです。でも冷静に考えるとこれが等身大の高校生らしくもある。もし、学生さんが読んでうわべだけを読み取り、取り繕ってしまったら少し寂しい。もう一歩踏み込んでくれ!!と思わずにはいられないのです。

 

意外とあっさりと終わる

結局、翔はみんなといる時間の尊さに気付き、自ら命を絶つことが出来ずに終わります。仲間の大切さ、楽しい時間を捨てたくない、など気持ちが変化していたよう。最悪のエンドが変わった、で物語は終わります。

 

あら、心境変わってたのね。

と意外なくらい友人たちに心を救われていた翔でした。

でも確かにあれだけ心配してくれたら心も変わるのかもな、と。大人目線だったり、感情移入してみたり、いろいろな視点から楽しめる作品でもありました。

 

 

学んだこと

人に気持ちを打ち明けられない、家族の死を防げなかった罪悪感を持っている。そして、自己嫌悪、孤独感、を抱えている人に対して、それを知っていて何をするのが一番良い策なのか。

この辺りのことを物凄く考えました。やはり、心が寄り添えるような支柱であってあげるべきなのかな。

 

自分の弱さをさらけ出してみる。ポジティブな言葉をかけたり、励まし続けるだけでなく、共感してあげる。そして相手も共感できるようにする。自分の弱さが決して特別なものではないんだと気づけたら、きっと小さな勇気にはなるのではないのでしょうかか。少なくとも、私なら救われると思う。

 

共感と言うものについても考えさせられます。色々な友情の形があり、6人のあり方は正解に向かいました。

 

しかし、私がもし翔だったなら。

 

読者それぞれが考えてみると面白いのかもしれません。そういう意味では若い子が読む価値は大いにあるのかも。まあ、触れないよりは触れた方がいいでしょう。私のように遅く来た思春期にならないためにも。

 

 

ちなみに私は萩田くんが好きです。三枚目な感じと、家族がみんな似てるあたりが。

最後の最後でくだらないこと言いました。思春期にこう言った創作物にほとんど触れてこなかった私なので、全てが新鮮です。これからも少しずつ未開のジャンルに手をつけて、感じて考える心を養おうと思いました。

 

それでは、今回はこの辺で。ありがとうございました。